■ 湘南外科グループとは

 湘南外科グループの外科研修は、湘南藤沢徳洲会病院(旧:茅ヶ崎徳洲会総合病院)が中心となって、General surgeonを育てるためにアメリカ式の教育プログラムを取り入れて研修を行ったのが始まりである。初代チーフレジデントを輩出してから30年が経過した現在は、湘南鎌倉総合病院を基幹病院として北は仙台から南は奄美大島までの8つの病院が連携し、地域医療を支えながら総合外科医を育てるための研修プログラムを実践しており、これまで50名以上のチーフレジデントが当プログラムを卒業している。

 近年は湘南鎌倉心臓血管外科グループと合同で専門医研修を行うことで心臓血管外科も含めた外科のすべての領域の研修を行うことが可能となり、各専門領域の研修もシームレスな研修が可能となっている。

 湘南外科グループ一般外科専門研修プログラムは、卒後3年目から5年目までの一般外科専門研修プログラム(日本専門医機構および日本外科学会による専門医育成プログラムに準拠する)と、卒後6年目から10年目までの専門外科教育および指導医教育プログラムから成っている。3年次から5年次までの研修期間を通して約1000例の手術を執刀するが、症例数の多さに流されることなく一例一例、患者さんとの触れ合いを大切にし、各疾患の医学的知識と外科治療技術の研鑽を怠ることなく日々精進して、「メスの持てる(手術のできる)内科医(総合診療医)」であることを理想とする。

 卒後1年目には初期臨床研修の一部として3ヶ月外科ローテート研修を行う。期問中の受け持ち患者内容は一般外科全般に広くにおよぶ。担当医として平均10名前後の患者を受け持ち、そのうち数名は常に術後急性期または集中治療を要する症例である。診療方針は上級レジデント、チーフレジデント、指導医(主治医)のチーム内で決定し、インフォームド・コンセントを実践し、各副診療科とのチーム医療の大切さを学ぶ。受け持ち患者の診断法、治療手技、手術の介助、麻酔などを学び、時に、術者として参加する。皮膚良性腫瘍切除、虫垂切除、膿瘍切開排膿などの執刀を平均して5例以上経験し、全身麻酔、腰椎麻酔、局所浸潤麻酔法を実践し、手術適応の決定、手術内容の把握、術前術後管理、終末期ケアを学ぶ、又、外来を含めて一般的な創傷処置法を研修する。

 卒後2年次には初期臨床研修の一部として外科選択が可能である。3年次以降も外科専門医研修を行うことを希望する者は、日本外科学会専門医を取得するための必要単位の観点からも、2年次に外科ローテートが勧められる。2年次研修医は1年次研修医を指導しつつ、より多くの臨床経験を積む。この期問には、鼠径ヘルニア根治術、リンパ節生検、乳房生検、痔核・裂肛・痔瘻根治術、静脈瘤根治術などを経験し、創傷処置方法にも形成外科的な技術を加える。

 2年間の初期研修終了後も外科専門研修を希望する場合には、湘南外科グループの一般外科専攻医として採用され、グループ内の基幹病院を中心に3年間外科専門研修を行う。

 卒後3年次から5年次までは乳腺・甲状腺外科、日帰り手術、消化器癌・呼吸器癌の根治手術、腹腔鏡手術、外傷外科、血管外科といったさらに高度な手術を学ぶ。また安全で確実な全身麻酔・腰椎麻酔を目指し、更に硬膜外麻酔法も研修する。研修プログラムを修了することで外科専門医受験資格が得られる。

 卒後6年次はチーフレジデントとして、24時間365日オンコール体制をとり、すべての緊急手術に関与する。また、インフォームド・コンセントや患者教育、カンファレンスの主催を含むレジデント教育を行う。チーフレジデント終了時には、一般外科のすべての領域の手術手技が独立してできるだけの実力が十分に得られる。心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科等専門外科を希望するレジデントに対しては6年次以降各専門外科における研修を継続することが可能である。

 卒後7年次以降はジュニアスタッフとして継続してグループ内での勤務が可能である。日常診療の中でレジデントの指導を行いながら、希望に応じ国内外での研修・留学も可能である。

 グループの基幹病院である湘南鎌倉総合病院は日本専門医機構による外科専門医研修プログラムの基幹施設に申請しており、また日本消化器外科学会専門医修練施設、日本呼吸器外科学会専門医修練施設、3学会構成心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設に認定されているので、各専門医の受験資格を得ることが可能である。

■ グループ化のねらい
 単独施設では経験しにくい症例や、異なる地域の患者層に触れることによって外科医として幅広い経験を積むことができる。また、複数の施設を回ることでチームワークや人的交流の微妙な調整についても学ぶことができ、将来チームリーダーとして活躍できるよう総合的な研修を行う。
■ 「SSA」の意味
 Shonan Surgical Associationを略したもので、日本名は湘南外科グループである。 命名は当グループのチーフレジデント卒業生であり、ACLS協会代表、青木クリニック院長の青木重憲先生が命名された。
■ ロゴマークの意味
SSAロゴマーク
 SSAの頭文字であるSが象られている。そしてどことなくメスや我々のシンボルであるメッツェンバウムが存在するのがわかるであろうか?また湘南の海を意識したヨットやいかりの形が連想できる。